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酒を飲んでワザと帰れなくなるクズの作戦

佐世保到着。車で来たから飲もう

▷佐世保でしっぽりお泊り編の1話目を見る

「寒っ!なんだか潮風が冷たいぜえ?」

ロ「これって潮風?へえ~佐世保にも、海ばあるとやねえ。(訳:佐世保っていう所にも海があるんだね~、ロリ美はかなり訛ってるので、以下標準語ぽく行きます。知りたい人は筑後地方に行ってみましょう!)」

「おいおい・・佐世保と言ったら日本有数の港やで?自衛隊の佐世保基地とか、米軍基地とかもあるんだで?」

ロ「へえ~自衛隊とかあるんだ~でも自衛隊の人とか海に入るの?」

「え?海上自衛隊とかあるやん?海上だから船にのるやん?」

ロ「ふーん。(興味なし)」

(あっ・・この人そういう話てんで通用しないタイプ。)

「あっでも海が近いってことは、魚介類は美味しいはずだよ。」

ロ「わーい!お魚さん。」

(うーん・・大丈夫か?コイツ・・。)

海鮮が旨い「ささいずみ」・・が混んでて、チェーン店の雑魚屋へ

いつも佐世保に来た時は高確率で『ささいずみ』に行くのだが、今回は混んでいて入れなかった。

寒さに凍えながら二人はアーケードを歩く、これ以上のウロウロは彼女のテンションを下げかねない。

胃袋はすっかり海鮮モードになっていたので、『雑魚屋』というお店に入店。

 

雑魚屋は長崎、熊本、福岡、大分に店舗を構える新鮮な魚がウリのお店だ。

だから普通に福岡で食える。新鮮だけど新鮮味のないチョイスになってしまった。・・だって寒いんだもん。

 

「よーし!ここは奮発してイカの活き造りでも行っちゃう?」

ロ「えー!だめえ~イカだけは食べられないの。ごめんなさい。」

「え?そうなの?」

ロ「見た目がダメなの。ウネウネ系で・・」

ウネウネ系ってなんだよ。

 

「それなら仕方ないか・・。活き造りは?ピクピク系だけど。」

ロ「ピクピク系は大丈夫!」

うーん境界線がわかんない。とりあえず乗っとけ。

 

「飲み物は?」

ロ「えーっと。ウーロン茶にしようかな。」

「お酒・・飲んでもいいんだよ?」

ロ「だってYUちゃん運転だから・・悪いよ。」

「ええよ。ええのよ。」

ロ「いいの。じゃあビール飲もうかな。」

「じゃあビールとウーロン茶ね。」

とりあえず紳士をアピールしつつオーダー。

 

「乾杯!」

ロ「乾杯!運転ありがとう!」

 

つまみをウーロン茶で流しつつ、活き造りが到着。

珍しい魚を頼んだのでなんの活き造りだったか忘れた。

 

ロ「わー!ピクピクしてる!いただきます!わーコリコリしてる!」

 

(ピクピクにコリコリか・・エロいなあ・・。)

 

「僕も飲みたい。」だけど飲酒運転になる

ロ「ビール・・なくなっちゃった。」

戸惑った顔でロリ美が言う。もう一杯行きたいが、こちらに気を使っているのだろう。

「もっとお酒飲んでいいよ。」

ロ「え?いいの?じゃあおかわりしようかな。」

わざとらしくも可愛いヤツめ。それも作戦のうちよ!

 

「俺も飲みたいなあ・・。美味しそうだなあ・・ボソッ。」

ロ「え・・?」

「・・日本酒飲みたいなあ。飲みたいなあ・・。」

この先はクズな予感しかしない。

【確信犯】飲んでしまえば、彼女と泊まるしか無くなる。

「・・日本酒飲みたい。」

ロ「え・・?」

「ほら寒い中歩いたし、刺身とか食ったから体が冷えちまった。」

ロ「でも・・運転は帰れなくなっちゃうよ。」

「よし!今日は佐世保に泊まって行って明日帰ればええやん。・・ええやん?」

そう言ってロリ美に手を合わせる。

 

畳み掛けるようにホテルを予約!

ロ「いいけど・・。」

スキを見せたら負けだ。ここは一気に畳みかけるぞ!

 

「決まりだね!ちょっとじゃらん先輩に聞いてみるわ。お願い。熱燗頼んどいてw」

ロ「じゃらん先輩? わ、わかった。」

「あっお猪口は二つで!日本酒のむやろ?」

 

ということで、じゃらん先輩に、宿の空き状況を聞くべく、スマホを開く。

とりあえずビジネスホテル的な宿を探し、ダメならラブホだ。

運よくビジホが空いている。しっかりと佐世保を堪能できる(飲める)ようにチェックイン時間は午後11時頃にしておく。

ヤッた記憶が消えたとしても酒を飲む!

慣れた手つきで、手際よく宿を予約をしていると、タイミングよく熱燗が合流。

オッサンになると熱燗の旨さが良く分かる。

まだ子供の頃はこの匂いが苦手だった。お酒は20歳になってからである。

 

「ま!ま!一献どうぞ!」

トクトク・・。

ロ「YUちゃんもどうぞ~」

チビッ・・。

「くうううう!これこれ!五臓六腑に沁みるねえ!」

彼女に『オッサンベタ劇場』を披露する。

 

こういう事をウケると思ってやるようになると、いよいよオッサン化が進んでいることを実感する。

そろそろ得意気にオヤジギャグを言う、先輩方の気持ちも理解できるかもしれない。

『年寄り笑うな行く道じゃ』というヤツか。

 

ビールをすっとばしていきなり熱燗に行ったせいか、顔が急激に熱くなる。

(あっ・・今日酔う日だ。)

 

「さて・・次行こう次!佐世保を探検や!」

ロ「わーい!どんなとこ連れてってくれるの?」

「ふふっ宝物は・・二人で探そうぜ!」

ロ「???」

 

ダダ滑りしながらも、酒というヤツはやっぱり楽しい。

くだらないことで盛り上がってしまう。その記憶が明日には消えていたとしても。

 

その後、焼き鳥屋とバーをはしごするが、頭がボーッとして何を話したかは歯抜け状態でよく覚えていない。

その日はホテルにチェックインして、チュッチュして眠りにつくのだった。

 

続く➡朝にセックスすると万能感がすごいぞ。