浮気相手とデートする。想像以上に楽しいし気が楽。【鹿児島浮気編1】

無礼で口うるさい遠方の浮気相手からデートの誘い。

「あつい!クーラーぜんぜん効かねえ!」

8月上旬。暑さで午前5時起床。

俺は熱中症と戦いながら、『カカクコム』で新しいクーラーを吟味していた。

 

「クーラー買っちゃおっかな・・。カートに入れちゃおっかな・・。お届け先とか入力しちゃおっかな?あとは・・注文確定ボタンを押すだけだ!」

ピコン!

そんな折り、LINEの通知が鳴る。

(おいおい・・こんな朝っぱらから誰だよ。)

 

?「ハゲ!明日休みだからどっか連れてけ!」

 

早朝から無礼で乱暴なメッセージ内容だ。送り主はきっと育ちが悪いのだろう。

ハゲと罵る口の悪い女

「んん?コイツは!!」

メッセージの主は、鹿児島の遠距離セフレ『谷山子』だった。

谷山子の紹介

ワクワクで知り合った、YUTAROの浮気相手(彼女が出来たので)でセフレ。彼女とは年に数回、秘密裏に会っている。

以前は鹿児島の谷山市に住んでいたが、今は鹿児島中央駅の辺りに住んでいる。セックスが三度の飯より好きという変人。

下品で口が悪く、振る舞いからは女性らしさは感じない。彼氏ができない本当の理由はそこにありそう。ただ顔とスタイルはまあまあ。

前回⇒ワクワクで知り合ったセフレが博多まで来た!

 

「ハゲってなんや?どこの国の挨拶じゃ!朝はおはようから始めんかい!」

怒りながらも、一応突っ込んでおく優しさに満ち溢れた俺。

谷「だって事実だもの。イライラするとハゲるよ?ってもうハゲとるかw」

「お前・・ぶっ○してやる!」

友達以上恋人未満なんて可愛い関係じゃない。ただの浮気相手だ。

いや口の悪いセフレだ。コイツとは恋愛関係になれない。

 

室温の高さからか、イライラが暴走する。

鹿児島まで行ってデートも悪くない

谷「明日暇なの会いたいの♡お願い♡」

「いきなり甘え口調になってんじゃねえw・・てか鹿児島遠いよ?300キロくらいあるよ?しかも明日って冗談でしょ?」

 

しかし明日は『暇』である。久しぶりの遠出も悪くない。(ドライブ&旅行大好き)

心の奥底ではそう思ってしまう自分がいる。

 

ちなみに最近の俺は、エアコン不調のせいで、朝5時頃に起床し、午後9時頃に眠くなるという『おじいちゃん生活』を送っていた。

朝5時頃に家を出れば、きっと渋滞にも巻き込まれず、鹿児島を目指すことができるだろう。

 

「そうさな・・泊めてくれて、ご飯奢ってくれたらいいよ。」

谷「ご飯は奢らないけど、ウチに泊まるのはOK!ほら宿代浮いた!」

「キミさ福岡から鹿児島までのガス代と高速代知ってる?それに俺、人の家でもシャワーじゃなくて湯船に浸かるタイプだよ?痔だから。」

谷「別にそれは自由にしていいよw」

「あと、エアコンの設定温度、25℃にしてもいい?」

谷「それは寒すぎるからダメ!」

「じゃあ26℃」

谷「27℃・・やな。」

ということで27℃に決まった。・・なんだこれ。

明日。俺は彼女に「ハゲ」と言われるため、鹿児島へと向かうことになったのだ。

高速代を浮かしながら鹿児島へ

翌早朝、俺はコッソリと部屋を出る。

爆睡しているお隣さん(通称:壁ドン君)を起こさないようにコッソリとドアを締める。

 

夏の匂いがする。まだ車の少ない車道からは、蝉しぐれが聞こえてきそうだ。

俺は久しぶりの鹿児島へ向かうべく、南へと舵を切るのであった。

早朝から延々と車を走らせ6時間経とうとしている。

節約のため高速にも乗らず熊本の八代手前まで走ったが、燃え尽きて鹿児島まで高速に乗る。

それでもかなりの高速代を浮かすことができた。

 

しかし、まだ本当のスタートすら切れていない。

これから、口が悪くてうるさい浮気相手(セフレ)とデートなのだ。

 

気温は30℃をゆうに越えている。

炎天下の中、さらにドライブするとなると、正直体力的にキツイ。

浮気相手の家に到着

谷山子は以前の谷山市から「鹿児島中央駅」の近く引っ越したので、そこまで迎えにいく。

クソ!道が狭いぜ!市電がウゼえぜ!

右折するときいつもクラクション鳴らすんじゃねえ!

やっと彼女の家の前に到着。電話をかける。

 

「着きましたぜ!旦那。」

谷「おう!ハゲ!すぐ降りるから待ってて!」

「次ハゲって言ったら山中に置き去りにすっぞぁ!」

離れて見ればいい女

数分後、マンションのエントランスから、タンクトップ姿の細い女が出て来る。

谷山子はギャルだが、離れて見れば細身でスタイルのいい女である。

 

(このタンクトップ・・。)

まるで二人が出会った一年前と同じ格好。・・・いや同じ格好である。

 

谷「おつかれー!出発しよ♡」

彼女からスタートの合図。

鹿児島人ならではの、強いなまりに懐かしさを感じる。

口喧嘩しながらドライブ開始

「おま・・お疲れ様精神でコーヒーくらい買ってこいや!」

谷「まあまあ・・途中で買ってあげるから。」

 

「てか肩丸出しの、その格好だと日焼けするよ?ちゃんと日焼け止め塗ってきた?取りに帰るなら今だよ?」

谷「ッチ!いちいちうるせえな!このオッサンは!小姑かよ!」

「はあああああ?」

谷「痛い!乳首!そこ乳首!ごめんなさい!」

 

この腐れ女の乳首をつねりながら、車を走らせる。

 

絶倫浮気相手とのデートは彼女とは一味ちがう

「出発したは良いけど、どこ行くの?」

谷「・・知覧行きたい。」

「知覧ってあの特攻の?えー!」

俺は基本的にテンションが下がる場所が苦手だ。

※鹿児島観光で知覧に行く人はたくさんいます。今回の『知覧』は『知覧特攻平和会館』のことです。

デートスポットのチョイスが渋い

谷「なんで?だって夏だし、平和を愛する心って・・素敵やん?」

「なに紳助風味で言ってんの?あと夏関係あんの?・・俺さ、この前あそこに行ったら体調悪くなったんよ。」

谷「え?それって幽霊系?YUちゃん見える系?」

好奇心でキラキラした目を向けてくる。あれえ?予想と違う反応だ。

 

「いや・・幽霊は見えん。」

谷「もう一回体調悪くなるかどうかチャレンジしてみようよ♡」

「ええ・・なんの実験?」

 

平和を願うため、そして俺が『そういう系』に敏感な体質かどうかを確かめるため・・俺たちは知覧特攻平和館へとGOするのだった。

知覧の『そば茶屋吹上庵』混みすぎ。

丘を越え、野を越え、山を超えると・・・急に・・腹が減ってきた。

俺はここに来るまで何も食べていない事に気がつく。

 

「腹減ったから何か食おうぜ・・俺もう限界っすわ。」

谷「おお!そうだね!何か食おう!」

 

見かけはスリムだが、谷山子は大食漢もとい『大食女』でございます。

訪れたのは知覧にある観光地の一つ『武家屋敷』の近くにある、『吹上庵』という蕎麦屋さん。

ちなみに吹上庵は鹿児島に多店舗展開している麺処である。

だから鹿児島に行けば、結構どこでも食えたりする。

 

古民家のような内装が、吹上庵のコンセプトのようだ。

「メッチャ混んでやがるぜ・・」

谷「マジかよ・・。」

なぜか武家屋敷前の吹上庵はクッソ混んでいた。

 

「まだかな。そろそろ名前呼ばれるかも?お前ちょっと見てこい。」

谷「さっき名前書いたばっかりだよ!まだ混んでるよコノヤロー!」

「なんでこんなに混んでるんだよ。どう見ても何もない田舎に見えるが・・。」

谷「知らねえよ!武家屋敷が近くにあるから?観光地だからじゃないの?バカなの?ハゲなの?」

「ええ・・。そこまで言わなくても。」

この口の悪さがなければ可愛いのに。

二人は口喧嘩をしながらも、自分たちの順番が来るのを待った。

 

店「お待たせしました~。」

ようやく店員さんの俺の名前が呼ばれる。灼熱の中待っていたので背中は汗でびっしょりだ。

鹿児島の麺つゆは甘い。

「ようやく順番来たね。オラ冷やしそば食べるんだ!」

谷「私も冷たいの食べたい。」

 

店内は冷えている。天国だ。

注文した『天ぷら板そば』がやってくる。板そばに天ぷらが乗ってるヤツでござる。

 

一同「いただきまーす!」

ズル!ズルルルルル!

 

「うめえ!やっぱり蕎麦は激しく音を立てて食うに限るねえ。」

谷「だな!」

ズル!ズルル!

「あれ?なんかつゆが甘い・・。なんだろう・・この舌に残る甘さ。もう一口・・やっぱりめっちゃ甘え!おやつかよ!」

谷「うそ?普通に旨いけど?」

 

そう鹿児島は九州の中でもトップレベルの「甘口文化」。

醤油が甘い。出汁で食う名物の黒豚しゃぶしゃぶもちょっと甘い。

そしてめんつゆも甘いのだ。薄口文化の京都人が食べたら発狂すると思うわ。

 

鹿児島の甘いめんつゆを味わいたい方は、流しそうめんで有名な『唐船峡めんつゆ』と検索するとAmazonとかで買えます。(店は違うけど)

甘くても美味しいんで使ってみてちょ。

 

「ふう!食った!甘うまかった!」

谷「腹も膨れたし、平和館行って芯から涼もう!」

知覧特攻平和会館はメンタルにくる。

知覧特攻

知覧特攻平和会館に到着。これで4度目の訪問だ。

 

今回は修学旅行的な学生の集団はいないものの、メチャクチャ混んでる・・。

平和会館に訪れた人達は、散っていった若者達の遺書や遺物などの展示物をじっと見ていた。

俺たちもその一人である。

二人で力を合わせて努めて来たが終に実を結ばずに終わった。

希望も持ちながらも心の一隅であんなにも恐れていた“時期を失する”ということが実現して了ったのである。

今は徒に過去に於ける長い交際のあとをたどりたくない。

問題は今後にあるのだから。

常に正しい判断をあなたの頭脳は与えて進ませてくれることと信ずる。

然しそれとは別個に、婚約をしてあった男性として、散ってゆく男子として、女性であるあなたに少し言って往きたい。

「あなたの幸を希う以外に何物もない。

「徒に過去の小義に拘るなかれ。あなたは過去に生きるのではない。

「勇気をもって過去を忘れ、将来に新活面を見出すこと。

あなたは今後の一時々々の現実の中に生きるのだ。

穴沢は現実の世界にはもう存在しない。

智恵子。会いたい、話したい、無性に。

今後は明るく朗らかに。

自分も負けずに朗らかに笑って往く。

散っていった彼らが書き残した手紙の多くは、家族やお世話になった人への感謝の気持ちを表したものが多い。

遺書はコチラで読めます

「ああ悲しいねえ・・。アカン戦争。」

谷「うん切ないねえ・・。戦争アカン。」

本当にそんな気持ちしか出てこない。

普段冗談や口喧嘩ばかり言っている俺たちも、今回ばかりは押し黙った。

 

館内はそんな『哀れみ』を含んだ重い雰囲気に包まれている。

以前来た時は、『それ』を敏感に感じ取って体調が悪くなったのかもしれない。

 

一通り見終わって会館を出る。じっとりとした嫌な暑さを感じる。

まだいろいろ引きずっていて、テンションは上がらない。

葬式もぶち壊すタイプの女

「ふうう・・アイスでも食うか?」

谷「はああ・・そうだね。私、むらさき芋のアイスでいーや。」

「そういや館内回ってるときに、一回もハゲって言わなかったね。エライね。キミ。」

・・偉いの基準が低すぎる。

谷「いや・・所々に禿げてる人がたくさんいたから・・とても言えなかった。」

「お前・・ってヤツは・・。身内の葬式でも笑いこみ上げるタイプだろ。」

せっかくのシリアスな雰囲気も、彼女の感性のおかげで台無し。

鹿児島市内へ戻る

「よし・・鹿児島市内へ帰るか!」

谷「えー!指宿行って砂蒸し風呂に入ろうよお!」

「こんなクソ暑い中、砂で蒸されたら熱中症で死ぬわ!」

35℃の気温の中、砂蒸し風呂はヤバそうなので却下。さっさと鹿児島市内へと帰ることになった。

 

「・・さすがに疲れた・・朝4時起きやで俺。」

4 Comments

ねこまた

知覧や鹿屋へ行くのは良い事だと思いますよ~。
彼らのお蔭で今の日本があるのですよ。(身内が戦死しているのでね。スミマセン。)

コメはお初ですがいつも楽しく拝見させていただいております♪
続き、待ってます!

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YUTARO

メニューが豊富でオイシイですよね~。
※しほさんメールで返事したんですが、なぜか送れませんでした~

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