さあ下関市街に戻って酒を飲もう!
瓦そばを食して、川棚温泉を後にした二人。
温泉街を歩いていたら俺たちのくらいの年の差の男女は、不倫カップルに見えなくもない。
下関駅で出会ってから3時間ほどだが、下関子とは息が合いそうだ。
男女の距離を縮めるのに、時間はあんまり関係ないのね。
さて二人の出会いとこれからの関係はどうなるのか?
「ガム食べる?」
下「いただきます~」
「ご飯の後は、キシリトールガムである!」
下「YUさんオチャメw」
初対面とはいえ会話もずいぶん自然になってきている。
帰り道は下関市街から川棚温泉に向かった山道とは違う道をチョイスして、次は海側の道を走って帰ることにした。
川棚温泉は山の中にあるが、山を下っていけば、すぐに海の近くに出ることができる(歩いては無理だよ)
帰りの道は信号が多いので少し時間がかかりそうだ。
それでも彼女の癒しパワーで、イラつくこともなく下関に向かっている。
彼女みたいな奥さんがいたら、きっと毎日が幸せなんだろうな。俺の妄想だけ高速道路に乗っている。
今回の出張(出会い旅w)は俺にとって「嫁候補」収穫の多い旅だった気がする。
今住んでいる札幌から気持ちが離れているのも確かだ。・・次はどこに住もうかな?
バーに到着!
下「あっこの辺りです!友達のバー!」
ここまで下関子のナビゲートできたので、到着場所の詳しいことはわからないが、周りはちょっと薄暗くて寂しい雰囲気の場所だ。(ちかくに大学があることはわかっている)。
飲食店がちらほらあるが、飲み屋街というより、住宅街様相ですわ。
とりあえず、有料パーキングに車を駐車。
今日の寝床は確保!これで酒が飲める!
店につくとなかなかお洒落でカジュアルな雰囲気だ。
こういうバーならYUTAROも気兼ねなく飲めそうだ。
※バーの名前は覚えているけれど、店員さんや下関子のプライバシーもあるので伏せておきます。特定はやめてくださいな。
ドアを開けると、若い爽やかそうな店員さんが「いらっしゃいませ!」と一言。
年齢的にも見た目的にもYUTAROよりも、この店員さんのほうが下関子に似合いそうだ。
こういう人が出会い系やったら女子もイチコロなんだろう。
きっと普段から可愛い子との出会いがあると思うので出会い系はやらないでくれ。
下関子も充分すぎるほどかわいい。出会い系を利用しているのが不思議だ。
これから「悪い男」に捕まらないか心配になってくる。
イケメンバーテンに嫉妬。でも仲良くなる
下「こんばんわ~飲みにきたよ!」
店「ありがと!待ってたよ!」
下「え~!ほんとに?」
(おい!待てよ!チャラ男!)
可憐な下関子が弄ばれようとしてるいる!おじさん…ヤキモチ焼くであります!
下関子が店員に恋心を抱いていて、オイラは完全なるピエロ。
そんなストーリーが脳内を巡る。
アルコールを飲んでいないので、いつも以上に思考は冴える。
もう我慢ならねえ!ということで運転手として我慢していたビールで乾杯!
グビグビ!
脱水状態とさっき食った瓦そばの塩っけがビールの味を引き立てる。
「プハ!うめえ!最高!」
風呂あがりにこの記事書いてたらビール飲みたくなったわ!
下「え?もう飲んじゃったんですか?(゚д゚)0」
店「お兄さんペース早いですね!」
うるせえ!このイケメンやり○ん野郎!
2杯目もグビグビいっちゃうよ?下関子にいいとこ見せちゃうよ?
「ほらあ・・お兄さんも飲んでよおお・・」
…一時間後、見事酔っ払いが出来上がっておりました。
バーテンさんもいい人で一緒に飲みながら酔っ払う。みんなが分かり合えれば戦争なんて無くなるんですね!
「そういえば、ここのバーよく来るの?」
下関子がイケメンバーテンダーに気があるのか探らなければならない。
下「まだ3回目ですよ~10月に中学の時の同窓会があって、2次会でここに来たんです~」
同窓会か・・地元名古屋ではもう何年も開催されてない。
ほんとは誘われてないだけだったりして!みんな元気かな~誰かハゲてないかな~。
「じゃあ、結構地元の友達と仲いいんだねえ~。」
下「うん!でもみんな福岡とか東京に就職しっちゃって。昔みたいにはスグに会えないなあ~YUさんさみしいよお~」
「よしよし、俺が慰めてあげよう!」
…さらに時間は経過する。
気がつけばダンディなオッサンが横に
酒のまわりが激しい・・気がつけば隣の紳士と仲良く飲んでいるYUTARO。
「おじさまダンディですねw」
オッサン「ふふ・・まだまだオオカミだよ。」
見たところ年齢は60歳ぐらいだろうか?濃いゲイカップルのようになっていた。
おじさまとがっつりとからみ酒。でも酔っているせいか何を話したか記憶が歯抜け状態だ。
「なんか美味しいカクテル作って!濃いやつ!」
店「じゃあ、爆発力のあるやつ作りますね~ニヤニヤ。」
下「YUさん結構酔っ払いですね~酔うとすごい楽しいねえ~」
なんて楽しい一日だ。札幌の行方不明だった彼女から電話があったことなんて忘れてしまいそうだ。・・下関いいとこやん!
謎の一杯で記憶を無くす
店「おまたせしました~!」
なにやら怪しい液体が運ばれてくる。大きめのショットグラスのような入れ物にそれは入っている。
店「これ飲んだらぶっ飛びますよ~!ウシシ!」
一口酒を口に含む。なにか舌が痺れるような感覚がある、きっとアルコール度数がかなり高いのだろう。
テキーラとは違う。甘めに作ってあるので飲めなくはないが、あまり美味いとは言えない。チビチビと飲む。
店「YUさん。一気にイッちゃって下さい!そのお酒はチビチビ飲む感じじゃないんで!」
おお!煽りますなあw
「よっしゃ!いくでえ!ゴクゴク」
YUTAROは一気にショットグラスをあおった。
くわー(`∀´)喉が熱い!
酒が喉を通って胃の中に降りていくのがわかる。
「ふうう!すげえね・・この酒!」
店「でしょ~めっちゃ酔いますよ~」
その酒を飲んでからしばらくして、意識がもうろうとしてくる。そして視界がかすむ。
俺は記憶を失った。
「うう・・寒い・・ここどこ?」
なんかまたやらかしてしまったようである。
---つづく---
更新しますた~
ありがとう