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ドン・キホーテコスプレ

恋人と盛り上がるコスプレパーティーが良い!楽しいエロに理由はいらない

ドン・キホーテコスプレ

ドン・キホーテコスプレ

グラスが何度も空になり、メインディッシュの肉料理も終わると、宴もたけなわである。

テーブルへ店員さんが、ケーキを持ってきてくれる。

 

さっきからケーキを何度も運んでいるのを見ていたので、サプライズ感は全くないが、嬉しい。

 

衛「この後どうする?」

「とりあえずもう一軒行く?それとも家に帰る?プレゼントも早く渡したいし。それかサンタのコスプレでも買いに行く?」

衛「せっかくのクリスマスやし、もうちょっと飲みたかね・・。」

 

「よし!もう一軒行ったついでに、コスプレを買いに行こう!」

衛「なんでコスプレとセットなんよw」

「サンタさんのコスプレは、クリスマスしか着れないんやで?レアものなんやで?」

衛「そうやけど・・普段コスプレとか着てないやろ?」

「ええ~・・(泣)」

 

衛「わかった!YU君もトナカイのコスプレば着るとよね?」

「サンタのじゃなくて?」

衛「サンタが二人同じ空間にいたらおかしかろ?」

「え?なんで?」

衛「プレゼント配る時に効率悪いやろ?同じ家にプレゼント配ったり、YU君みたいに忘れたりするやろ?そういうミスが・・起こるとやろ?」

「うーむ。一理ある。あの・・すいませんでした。」

 

クリスマス・イブに『コスプレ』というフレーズを連呼しているカップルは痛い。

つーことで、俺たちはコスプレを買いに行くことになったわけだ。

お店でコスプレを買うのは、ちょっと恥ずかしいぞ?

ロフトの営業時間はとうに終わっていたので、中洲の「ドン・キホーテ」へタクシーで移動。

クリスマスなのでドンキの店内は賑やかだ。

 

「コスプレゾーン・・コスプレゾーンは?」

俺は、わき目もふらずに、コスプレゾーンへとたどり着いた。

 

クリスマスなので、「サンタさん」系のコスプレが大量に置いてある。

「やべえ・・どれにしよう。この女子高生のやつも可愛い・・。でも定番はナースだよね?」

衛「知らんし・・。てかサンタだけでいいやん。ここにいるのが恥ずかしい。」

 

少年のように目をキラキラさせながら、コスプレを吟味するオッサンの隣にいるのは、確かに恥ずかしい。

このままだと彼女の機嫌を損ねそうなので、素早く「サンタ」と「ナース」のコスプレを手に取る。

そうだった・・トナカイもついでに。

レジが一番恥ずかしい。そんな時は「パーティー感」を演出だ!

「あわわ・・。」

ドン・キホーテのレジ前には、人がズラっと並んでいる。

俺だけが「コスプレだけ」を手に持って並んでいた。

 

(あれ?衛生女は?)

キョロキョロと周りを見渡すと、彼女が遠くから、ほくそ笑んでいた。

 

(この状況・・めっちゃ恥ずかしいんだが?)

自分がしている事の恥ずかしさに気が付いた時には、もう遅かった。

「サンタ」と「ナース」を隠すように、トナカイのコスプレを一番上に重ねる。

「本屋でエロ本」作戦である。

 

ピッピッ!

店員さんによって手際よくバーコードは読み取られるが、気が付けばナースのコスプレが一番上に来ていた。

 

ドンキなどのお店でコスプレを買う時は、ポテトチップスやお菓子、ドリンクなども一緒に買うべきだ。

つまり「パーティーで使うからね!感」を出すべきだったのだ。

きっと店員さんも生暖かい眼差しで見てくれるはず。クラッカーも買って、領収書も貰えば完璧だぞ。

お家に帰ってコスプレパーティだ!

ドンキでコスプレを買った後は、中洲の居酒屋で軽く二次会。

ほどよく酔うと、二人で中洲の街を軽くぶらつく。

衛「やっぱり中洲って綺麗なお姉さん多かとやねえ・・。あっラスク売っとおw」

最近、中洲ではなぜか「ラスク」の移動販売が増えている。

ピエロのラスク

場所が場所なので「マッチ売りの少女」的に見えてしまうのは、俺の心が汚れているからだろうか?

※若いお姉さんがリアカーみたいなので売ってる。中洲に来たら買ってみてね!

 

彼女と見て周る、夜の歓楽街はかなり新鮮だった。酒もしっかり回っているので、冬の寒さも、あまり感じない。

コンビニで追加の酒を買ってタクシーで自宅へと移動する。

もうそろそろ「クリスマス・イブ」から「クリスマス」になろうという時間だ。

 

玄関のドアを開けると、いつもと違う匂いがする。

 

(・・これは洗剤の残り香だ。大掃除したからなあ・・。)

 

「ささ上がって!サンタさん役。」

衛「お邪魔しまーす。」

「今日さ~めっちゃ部屋掃除してキレイにしたから!顔は汚いけどな!ヌハハ!」

衛「頭皮もな!ヌハハ!」

「やめて!ショックで三日間寝込むから!」

 

笑いのツボに入ったようで、衛生女がその場に崩れ落ちる。

落ち着くのを待って、とりあえずのビールで乾杯。お腹がチャプチャプと音をたてそうだ。

 

「よし!プレゼント渡しちゃおっかな!」

衛「やった!」

「いや・・ちょっと待て。」

衛「どうしたと?」

俺はバッグの中をガサゴソと探る。そして彼女からもらったプレゼントを取り出した。

 

「一旦返すわ。」

衛「え?・・なんで?」

「ほら・・サンタさんになって渡して欲しい的な?クリスマスになったことですし。」

衛「めんどくせえw」

「頼むわー!きっと思い出にもなるし。お願い♡」

衛「・・YUくんもトナカイになってよ。」

「めんどくせえw」

衛「じゃあやらない。」

「わかった。俺はトナカイになる!せっかくだから一緒に風呂に入ろう。」

衛「下心がすごいわかりやすいね。」

聖なる夜だから、一緒にお風呂でお清め。

俺と彼女はドンキで買ったサンタとトナカイのコスプレを持って洗面所へと向かう。

コスプレをする前に、まずは身を清めなければいけない。なんせ今日は聖なる夜だ。

ザバーン!!浴槽からダイナミックにお湯が溢れ出す。

 

二人で入るには、かなり狭い湯船。だからこそ、この密着感と伝わる肌のぬくもりが心地よい。

 

チャプチャプ・・。

少しの動きのお湯が波立ち、音を立てる。

 

モミモミ・・。

張りのある二つの肉が、指先から手のひらまで弾力を伝える。

彼女は小さな吐息を漏らしながら、されるがまま揉まれている。

 

(これは・・腱鞘炎のリハビリにもええわ。)

俺は、この二つの塊に、リハビリ界の未来を見たような気がした。

淡々とと揉んでいると、「バチッ」と小さな音を立てて、風呂場が暗くなった。

 

衛「え?停電?」

「ヤバい!これって・・幽霊じゃね?ほら・・ラップ現象っての?」

怖がらせるつもりで、声を低くして言う。

 

衛「ヤダヤダヤダ!怖い!」

衛生女は幽霊系の話にめちゃくちゃ弱い。

これ以上煽ると収拾がつかなくなりそうだ。もうちょっと反応で遊びたかったが、やりすぎると自分もなぜか怖くなる性質なのだ。

 

「えっと・・洗面所の明かりはついてるから・・風呂場の電球の寿命が切れたんだと思う。怖がらせてごめんね。」

衛「もう~!やめてよ!塩で清めるとこだった。」

「でも・・幽霊よりも人間のほうが怖いんだぜ?知ってる?この話・・ぎゃああ!」

太腿に鋭い痛みが走った。

 

衛「それ以上言うと怒るよ?」

(・・もう怒ってますがな。)

 

気が付けば福岡に来てもうすぐ二年。電球の寿命が時間の経過を物語っている。

トナカイのコスプレがキモすぎて

トナカイ

「よし!サンタになるか!」

薄暗い浴槽で充分にイチャコラしたので、少しのぼせてしまった。

 

衛「YUくんはトナカイでしょ?」

タオルで体を拭き終えると、トナカイの袋を開ける。

クリスマスの魔法は、二人を本物に変えてくれるのだろうか?

 

衛「え?ここ(洗面所)で着るの?」

「え?・・なんで?」

衛「お互い着替えてるの見れたら、楽しみも半減しない?」

「ごもっとも!じゃあ俺は部屋で着替えてくんね。・・君も成長したねえ。」

そう言って彼女に親指を立てる。

 

真っ裸のまま、トナカイのコスプレを持って移動。「どうせ脱ぐ」ので裸のまま着用。

 

「これ思ったより暑いな・・。なんかチクチクするし。」

缶ビールを飲みながらサンタの登場を待っていると、部屋のドアがガチャと開いた。

 

「おお!!」

ミニスカワンピースの2,980円(税抜)のサンタさんはなかなかのクオリティである。

ニーソックスも追加したので、さらに芸術点アップである。

 

「よっ!サンタさん、いい仕事してるぅ!」

トナカイはサンタを盛り上げる。

キモカワイイと言われるボク。

衛「ほんと?YUくんも・・ブフォ!・・キモい。」

「え?キモ・・?」

衛「いや・・キモ・・かわいい。」

「待って!そんなはずは!」

 

洗面所に行って自分の姿を鏡で確認する。自分のブスっぷりに驚きを隠せない。

(ええ・・クリーチャーやん・・顔二つあるし・・。ちょっとフード取ってみよ・・。)

 

(・・バイオハザードに出てくる第二形態のヤツやん・・。)

トナカイの「毛クズ」が「毛のない頭」に海藻のように張り付いている惨事。

さすが中国製のトナカイ。汚いを通り越して直視できない。

 

(これ・・百年の恋も冷めるヤツだ・・。)

 

「あの・・確認してみたら、思ったより・・ヤバかったわ(泣)」

衛「!!www!!」

クリスマスの魔法は、一人の男を化け物へと変えてしまったようだ。

 

「さて・・気を取り直してプレゼントの交換をしますか・・?」

衛生女がフローリング床を叩きながらずっと笑っているので、交換の行事は進まない。

 

「もうやめてくれよォ!(泣)」

衛「ごめんごめん。慣れたらちょっとかわいく見えてきた。YU君ちょっと・・目を二重にしてみて。」

「え?二重にすんの?」

瞼に力を入れて、二重にする。(僕は一重です。)

 

衛「ぐわあww破壊力すごい!凛々しいキモい!」

そう言って再び床をバンバンしている。完全に遊ばれている。家畜は辛いよ。

去年よりレベルアップしたプレゼント

プレゼント

「・・クソみたいな性格のサンタやな。パワハラで労基に訴えるぞ?」

衛「ごめんね。一旦落ち着いて・・じゃあこれプレゼント。」

俺は一度返却した、彼女からのプレゼントをもう一度受け取る。

 

(また腹巻じゃねえよな・・。)

※前回のプレゼントは「腹巻」でした。

 

「じゃあ俺からも、どうぞ。」

衛「ありがとー♪」

「よし開けてみよう。ガサゴソ・・。」

衛「ガサゴソ・・」

男のほうがプレゼントに金がかかる事実。

「おお!これは!?・・なにこれ?」

衛「見たらわかるやろwキーケース。」

彼女から頂いたのは、ブランド物のキーケース。たぶん3万くらいの。

 

衛「ほら、YU君っていつも鍵なくなったって、部屋中探し回ってるから・・キーケースにまとめといたら便利やろ?」

「理由が泣けるね。でもありがたい。大事に使う。」

衛「わあー!私のは財布だ!欲しかったヤツだ!いいの?貰っても。」

 

俺が彼女にあげたのはブランド物の財布。5万ちょいくらいの。

だってデパートで「欲しいアピール」してたじゃない。

 

去年の腹巻よりも随分レベルアップしているが、やはり「プレゼントの格差」を感じてしまう。これが倍返しってヤツか。

男と女でいる限り、そして恋人でいる限り、きっとこの差は埋まらないのだろう。

 

衛生女は、「クリーチャートナカイ」には、もう興味を示さないようで、歓喜の声をあげながら財布に見入っていた。

財布のファスナーを開けたり閉めたりを繰り返している。

 

衛「いい財布はファスナーが滑らかですね!」

 

サンタが喜んでいる。きっといままでで一番。ここは俺も素直に喜んでおくとしよう。

 

無事、プレゼントの交換が終わり、衛生女のテンションも一段落。

財布を丁寧に箱の中にしまっている。

 

「財布、まだ使わないの?」

衛「うん。せっかくだから今年中は今の財布使う。」

なんの願掛けだろう?

 

俺は彼女からいただいたキーケースに、自宅の鍵と実家の鍵、車の鍵をつける。

車の鍵はボリュームがあるせいか、キーケースからはみ出して、ぽっこりと凸凹が目立つ。なんか不格好な形になってしまった。

こういうものだと言い聞かせて、無理やり納得する。

 

とにかく、去年よりもバージョンアップしたクリスマスプレゼント。衛生女に感謝だ。

恋人同士がコスプレしたら、最後にヤルことは一つ

「ほれほれ・・こっちにおいでませ。」

衛「・・・うん。」

 

幸せな雰囲気のまま、彼女を近くへと招く。そのまま肩を抱いて、静かに口づけを交わす。

 

んちゅ・・んちゅ・・。

 

粘りのある唾液が舌に絡みつく。どっちの唾液が、より粘ってるのだろうか?

ネバネバの唾液は、交感神経によって緊張時に出やすい。

 

お酒を飲み過ぎた影響か?プレゼント交換の時のワクワクか?

これからスケベな事をするという性的興奮なのか?

 

とにかく、それは糸を引きながら、いつも以上に強く、二人を結びつけた。

そのままトナカイはサンタさんを、冷たいフローリング床へと押し倒す。

 

「客観的に見たらすごい絵だよね?」

衛「なんで?」

「トナカイがサンタの上に乗ってるんだぜ?」

衛「確かに。いつもトナカイの引くソリに乗ってるもんね。」

「いつも空飛ばせやがって!」

そもそもトナカイが空飛ばせるという、サンタの無茶ぶりにも注目して欲しいところである。

パンツ履いてない。

俺はサンタの太ももをぐっとつかみ、力強く広げた。

まばらに生えた、秘密の草原が露わになる。

・・・ん?

 

「・・!!パンツは?なんで何にも履いてないのよ?」

コスプレにパンツはマストだろうがあ!

 

衛「・・ダメだった?」

「いや・・ダメじゃないけど。まあ・・よく考えたら風呂上がりだし・・ね。」

風呂上がりでもパンツは履くべきだと思う。お腹冷えるよ?

メリークリ〇〇ス!!下品ななぞかけ。

混乱しながら、俺は彼女の突起を指でゆっくりと弄った。

衛生女のクリちゃんをゆっくりと刺激する。

 

「あっ!はあ!気もちっ!」

 

パクパクと開閉する入り口から液が溢れ出す。俺はそれを指ですくい取り、擦り付けた。

潤滑油的な役割で指先はにゅるにゅるとスムーズに回転を始める。

それは、ぷっくりと充血し勃起する。小さな芽が顔を出した。

 

「クリスマスとかけまして、現在触っているものは何でしょう!?ヒント、イントネーションがほぼ一緒だぞ?」

衛「・・ほんと最低・・w」

下品な謎かけ嫌われる。

彼女から軽蔑の眼差しと侮蔑の苦笑いを受けながら、トナカイは指をサンタの中へと押し込んでいく。

 

衛「ああああ!ヤバいい!」

プシッ!

そんな音が聞こえたと思ったら、何かが噴出した。

プシッ!プシュ!プシュ!

着ぐるみの、腕の辺りに黒い染みがじんわりと浮き上がってくる。

 

「吹きましたな?噴きましたな?・・サンタさんよお・・。」

衛「汚しちゃってごめん。・・床拭くから。ゴシゴシ」

「・・それサンタの衣装なんだが。」

 

これ以上続けるには、コスプレを脱がなければならない。

サンタとトナカイのプレイはここで一旦幕を閉じた。

コスプレで今年のエッチは姫納め。

「メリー入れるマラ!」

衛「あっ!!」

 

トナカイだった男は、サンタだった女の中へと潜り込んでいった。

突くたびに、サンタは苦悶の表情に歪む。

 

(・・この状況すっごく興奮する・・。)

彼女はタイミングよく、きゅっきゅと息子の弱点を締め付ける。

 

(あっ・・)

「うっ!う!ううう!出るう!」

衛「あひいい!」

 

カーテンから朝日が漏れる中、俺たちは一戦を終えた。

しばしの間、俺は彼女の上に重なって、荒い息を吐き出していた。

 

その横にはトナカイの衣装とサンタの衣装がぐちゃぐちゃになって重なりあっている。

二人はベッドの上で仰向けになって、左手で手を絡めた。

 

衛「今年も・・終わりだね・・。早いね。」

「そだね~。」

衛「そういえば、YU君は年末年始どうするとね?福岡におると?」

「そだね~。(賢者モード)」

衛「もお!ちゃんと聞いとると?」

「私は、実家に帰ろうかと思っている。そろそろ親にも顔を見せねばなるまい。君はどうするんだい?」

衛「私も実家に帰るよ~。有給もつかって、27日に帰ろうと思ってる。」

「すぐやん!家族旅行でも行くの?」

衛「いや年末は友達と会ったり、正月は親戚全員がウチに集まるから、手伝わないといけないし。」

「じゃあ・・今日が今年最後に会える日やん。」

衛「そうなるね・・寂しい?」

「・・もう一回やっときますか?」

衛「あははww・・立つの?」

「できらああ!」

・・これが今年最後の一戦だった。

「良いお年を」

夕方までまったりして、衛生女を車で家まで送っていった。

衛「今年はお世話になりました。」

「いえいえ、こちらこそ。」

衛「じゃあ次会うのは年明けやね。お正月に会えたら、初詣行こうよ。」

「おう!」

衛「お財布ありがと。大切に使う!」

「俺も。」

 

そう言って、車の鍵穴に刺さっているキーケースを指で揺らした。

本当はもっと大切にするべきものがあるのかもしれない。

 

衛「・・良いお年を。」

「良いお年を。」

来年の今頃も彼女を笑顔を見ることができるだろうか?

 

続く➡さらば2012年。 鬼もそろそろ笑えない。