鯉恋6 「私は簡単に男の部屋には上がらない!」それが女のプライド

軽く見ないでよ!女のプライドと行動

「男の人の部屋にあがるのなんて絶対にしないんで!そこまで軽くないからね!」

「私は軽くないから」とわざわざアピールすることは、軽く扱われたくないという女性にとってのプライドなのだろう。

当時は酔っ払っていたので鯉女が何を必死になって言っているのかわからなかったけれど・・。

つまりこれから、彼女はYUTAROの部屋に来るということだ。

バーを出ると、コンビニでお酒を買っていくことにした。

名目上は「YUTAROの部屋で飲み直す」&「終電もないのでとりあえず泊まるわ」というものだ。

そこに「セックスをする」という項目は含まれてはいない。ただお互いそういう事になるだろうという予感はビンビン感じているはずだ。

 

え?嘘・・さっきの二人まだキスしてるよ。

彼女の火照った手を握り広島の街を歩く。

「あ・・あれ?・・あの二人ってまさか?」

鯉「うそ・・もしかしてさっきいた二人?まだやってる?凄い・・。」

バーに行く途中に馬乗りになってキスをしていた情熱の固まりのような連中だ。

さすがにマウントポジションを取っていなかったが、コインパーキングの片隅でまだキスを繰り返していた。

さすがにここまで長時間だと、お酒も抜けるだろうし、唇とかアゴも疲れてくるんじゃなかろうか?

そういうホテルに行けばいいのに・・。何が二人をそうさせるのだ?とにかく凄い体力だわ。

「まだ・・やってるね。」

鯉「うん・・でもあそこまで求め合えるのはちょっと羨ましい。」

「俺たちもチャレンジしてみる?」

俺はそういうと鯉女を薄暗がりに連れていった。

「では・・」

鯉「やっぱり・・ちょっと恥ずかしい。」

「大丈夫、俺たち、充分酔っ払ってるから。」

少しずつ鯉女に顔を近づけると彼女は目を閉じた。

・・ンチュ・・チュ・・

柔らかいモノが触れ合って音を立てる。次第にその音は激しく早くなる。

鯉女はYUTAROの首元に手を回すと、グッと引き寄せられる。やはり力が強い。

俺も負けじと、鯉女の腰を抱き、次第にケツに手を伸ばした。

いやらしい手つきで彼女のヒップをまさぐる。鼻息が激しく乱れる。とにかく夢中だった。・・そこは二人のだけの世界だった。

 

「ゴホン!ゴホオ!」

大きな咳払いのようなものが聞こえてきて現実に引き戻される。

通行人は「イチャイチャと・・どうなってんだこの辺りは!」と思ったに違いない。すんません。

 

発情スイッチがオン!意外にも冷静な女という生き物

でも悪くない。二時間近くもキスを繰り返しているカップルの気持ちがわかった気がした。

そして、人が発情しているのを見せつけられると意外にも影響を受けることを知った。

バーに向かう途中で彼らを目撃しなければ、いま鯉女とこうしていなかったかもしれない。

とにかく「発情スイッチ」が入ってしまったわけだ。

 

「なんか・・ムラムラしてきちゃった。」

鯉「・・うん。」

鯉女は目を背けながらギュッと手を握り返してくる。広島に住民票を移したろか!

 

これからコンビニに寄って酒とつまみなんかを選ぶ「野暮な時間」を過ごすつもりはない。

彼女の服を剥ぎ取り、自分の服を脱ぎ捨て、一刻も早くおっぱじめたかった。

 

「コンビニ寄らずにそのまま部屋に行こ?」

俺は鼻息荒くグッと彼女の手を引く。約一年ぶりに見せたオスの一面だ。

鯉「ダメ・・」

「えっなんで?やっぱりお酒いる?」

鯉「違うの・・メイク落としとか買わなきゃ・・。」

俺が思っているよりも女は冷静だった。

ーーーつづくーーー

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