美女とクリーチャー

トナカイ

トナカイのコスプレが思ったよりもヤバくて笑えない。

▷ゲス男の二股クリスマス編の1話目を見る

ザバーン!!

浴槽からダイナミックにお湯が溢れ出した。

 

二人で入るには、かなり狭い湯船。

だからこそ、この密着感と伝わる肌のぬくもりが心地よい。

 

チャプチャプ・・。

チャプチャプ・・。

 

少しの動きのお湯が波立ち、音を立てる。

 

モミモミ・・。

モミモミ・・。

 

張りのある二つの肉が、指先から手のひらまで弾力を伝える。

 

(この・・生意気なおっぱいめ!なんでこんなに魅力的なんだ!)

彼女は小さな吐息を漏らしながら、されるがまま揉まれている。

 

(おっぱいって・・指先のリハビリにもええわ。)

この二つの塊に、リハビリ界の未来を見たような気がした。

 

淡々と・・そして黙々と揉んでいると、

「バチッ」と小さな音を立てて、風呂場がふっと暗くなった。

 

衛「え?停電?」

「ヤバい!これって・・幽霊じゃね?ほら・・ラップ現象っての?」

声を低くして俺は言う。

 

衛「ヤダヤダヤダ!怖い!」

衛生女は幽霊系の話にめちゃくちゃ弱い。

これ以上煽ると収拾がつかなくなりそうだ。もうちょっと反応で遊びたかったが、やりすぎると自分もなぜか怖くなる性質なのだ。

 

「えっと・・洗面所の明かりはついてるから・・風呂場の電球の寿命が切れたんだと思う。あの・・怖がらせてごめんなさいね。」

衛「もう~!やめてよ!ホントに怖いんだから。」

「幽霊よりも人間のほうが怖いんだぜ?知ってる?この話。一人暮らしの女の子が・・ぎゃああ!」

太腿に鋭い痛みが走った。

 

衛「それ以上言うと怒るよ?」

(・・もう怒ってますがな。)

 

気が付けば福岡に来てもうすぐ二年か・・。電球の寿命がその時間を物語っていた。

 

「よし!サンタになるか!」

薄暗い浴槽で充分にイチャコラしたので、少しのぼせてしまった。

 

衛「YUくんはトナカイでしょ?」

 

タオルで体を拭き、トナカイコスプレの袋の封を開ける。

 

衛「え?ここ(洗面所)で着るの?」

「え?・・なんで?」

衛「お互い着替えてるの見れたら、楽しみも半減しない?」

「確かに!じゃあ俺は部屋で着替えてくんね。・・君も成長したねえ。」

彼女に親指を立てて、真っ裸のまま、トナカイのコスプレを持って移動。

どうせ脱ぐので裸のまま着用する。

 

「これ思ったより暑いな・・。なんかチクチクするし。似合ってるだろうか?」

トナカイになって、缶ビールを飲みながらサンタの登場を待っていると、部屋のドアがガチャと開いた。

 

「おお!!」

ミニスカワンピースの2,980円(税抜)のサンタさんはなかなかのコスパである。さらにニーソックスも追加したら、より点数アップである。

 

「よっ!サンタさん、いい仕事してる!」

トナカイはサンタを盛り上げる。

 

衛「ほんと?YUくんも・・ブフォ!・・キモい・・」

「え・・?キモ・・?」

衛「いやかわいいって!キモ・・かわいい。」

「ちょっと待って!そんなはずはねえ!」

 

洗面所に行って自分の姿を鏡で確認することに。

 

(ええ・・・。クリーチャーやん。・・顔二つあるし・・。)

「ちょっとフード取ってみよ・・。」

 

(!!! あわわ・・。バイオの第二形態やん・・。研究所から出ちゃダメだ。)

しかもトナカイの「毛クズ」が「毛のない頭」に海藻のように張り付いているという惨事。

汚いを通り越して直視できない。

 

(これはフード絶対外せねえヤツだ。百年の恋も冷めるヤツだ・・。)

クリスマスの魔法は、一人の男を化け物へと変えてしまったようだ。

( 5/9話目 )

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