六本松まで懐かしの歯科「衛生女」に会いに行く!
福岡に来てから1週間目。週末がやって来た。
こっちに来てからというもの、まだ誰にも会っていなかったのでようやく孤独が和らぐと思うと少し胸がときめいた。
相手は1年半前に仲良くなった歯科衛生士の衛生女だ。筑紫女とは同時期に出会ったといえる。
まさか福岡に来てから最初に会うのが彼女とは思わなかった・・。
一年半の間に俺は老けていないだろうか?彼女は変わっているだろうか?
洗面所の鏡の前でヒゲを剃りながら、まじまじと自分の顔を見る。たぶんあれから生え際は後退していないはずだ。
最近通販で買った清潔感のあるシャツに着替える。不潔なオッサンはいけない。
「待ち合わせは六本松でいいんだよね?」
電話で衛生女に尋ねる。実際六本松は美野島からは微妙な距離だ。
遠くはないがチャリで行くには坂を超えなければならない。それがオッサンにはちょっとキツい。
衛「うん。職場がそっちのほうだからこっちで飲めたら助かる。」
「車で行っていい?」
衛「えっ?飲まないの?」
「いや・・この前みたいに泊めてもらおうと思って。」
衛「図々しいね・・。まあいいけど・・。部屋の掃除しなきゃね。」
「お手数かけます。店は当日適当に決めよう。」
衛「相変わらず適当だねw」
「またスカート履いて来てねwタイトなヤツwじゃ後で!」
彼女とは体の相性が良かった記憶がある。
ボーイッシュな外見に見合わずEカップの形のいいおっぱい。そして激しく情熱的なセックスをする。
既にお泊りが確定している分、期待に胸が膨らむわけだ。
シャワーを浴びて体にコロンを軽く振りかける。だらしない腹を揉みしだいても、なかなか脂肪は減らない。
後は入念に歯を磨いたら出発だ。
「いけね・・コンドームとカマグラ(バイアグラ的なヤツ)を忘れた。」
俺は財布のカード挿れにそれらを突っ込むと部屋を出た。
渋滞に巻き込まれつつも、六本松へは車で15分で着いた。駐車場がなかなか空いていない。
「あっそうか・・衛生女は別府に住んでいるんだ!じゃあ別府に停めたほうがええがな!」
ちなみに大分にある別府(べっぷ)とは読み方が違う。福岡市の城南区にあるのは別府(べふ)だ。
なんとかいい場所に駐車場をゲットし、車外へ出る。
そして衛生女に電話をかけた。どうせなら彼女の家の近くで合流したほうが早い。
衛「もしもし?」
「もしもし。もう家出ちゃった?」
衛「うん。」
「今どの辺?」
衛「いま別府橋の手前かな・・。どしたの?」
「いや俺もいまそっち向かってるから、そこで待ってて。」
衛「わかったけど・・??」
俺は小走りに走る。
「!!!痛ああ!!」
運動不足からスグにアキレス腱が悲鳴を上げた。
それでもなんとか別府橋へ到着。すぐ先に衛生女が見える。
アイツめ・・律儀にタイトスカート履いてやがる。
俺は嬉しくなって走り出す。
「痛ああ!!」